おぞましい世界

ある日、包丁で指を切った。血が出た。

口にくわえてリリ。数秒で血が止まり、痛みもなくなった。

翌日、アシダカグモをつかんで逃がした。

ら、痛みが走った。

どうやら私を獲物(ゴキブリ?)と認識したようだ。

指先を咬まれた。

しばらくしたら、腕がかゆくなり、頭の方までぼんやり何かを感じた。

中指全体が真っ赤に腫れた。写真はリリ途中経過。

30分くらいリリしたら消えた。

抜くのがかなりはやくなった。便利な身体になってきたぞ。

 

思い出して、わかったことがある。

7年前、私は自分が嫌だった。

他者を嫌ったり、責めたり苛立ったり怒ったりするのが嫌だった。

変わりたくて仕方なかった。

ダメなことがなくなりたかった。なんでもいい。になりたかった。

固定観念をなくそう。と思ったんだった。

固定観念がいらないんだ。と。

そこで最初に始めたことが、いつもの癖や無意識をすてるために、行為をあえて反対の手でやったり、一日一食生活をしてみる。ということだった。

 

そして今、私はとことん言葉の曖昧さを捨てている。

なんでだろう?

それは、この、固定観念をなくす作業をしているんだ。とわかった。

7年前からまだまだ続いているんだな。

 

観念の世界は、主観の世界。我(私情)の世界。

自分が解釈した概念。真の概念に、自分の色味がくっついているものだ。

いいわるい、すききらい、自分の意見、イメージ。とにかくいろんなものが。

全く何もくっついていない、純粋なもの。まったくもって中庸な世界。

それを私は目指しているのだ。

そこにたどり着くまでどんだけかかることやら。

 

私の肉体大改造はまだまだ続いている。痛みを伴うこの体験。

肉体の世界はおっそろし~。と思っていたら、

おぞましい。

という言葉ができた。

ちょっと検索してみたら、

おぞましい。には、我が強い。という意味もあったことを知った。

 

おぞましい世界。それは我が作り上げる世界ってことか~。

納得。いらないいらない。おぞましさ。おぞましい世界、さようなら。

 

ゴキブリおばさん